奈良の空き家をどうにかしたくて不動産会社に4つの活用方法を聞いてみた
奈良県大和郡山市にある空き家、もう15年ぐらい誰も住んでいません。
でも当然ながら年12万ほどの固定資産税は毎年払ってます。かなりもったいない。
いい加減どうにかしたくて不動産会社に活用方法を聞いてみました。
活用方法1:人に貸す
空き家となっている物件は築50年ほどの一軒家。
母屋とは別に蔵もあって庭もそこそこ広い。敷地面積は約120坪。
これだけ広ければ人に貸したら結構な家賃収入になるだろう~と思ったら大間違い。
家が大きくても築50年もたった古民家を借りてくれる人はそんなにいないそうです。
しかも今やマイナス金利で、新築一戸建てがローン月7~8万で買える時代。
手軽に新しい家が買えるのに誰が月10万以上払って古~い一軒家を借りるというのでしょうか。
もし借り手がつくなら何らかの理由でローンを組めない人に需要があるのでは?という回答でした。
そしてもし賃貸にするならば、庭の一部に駐車場を作り、家も改修(とくに水回り)の必要があるとのこと。
おそらく駐車場整備と家のリフォーム費用で300万ぐらいはかかる気がします。
それだけの費用を出しても借りてがつかなかった時の損失は大きいです。
活用方法2:駐車場にする
家は傷みが激しいので解体して月極もしくはコインパーキングの駐車場はどうかと訊ねてみました。
結論からすると「需要がない」
土地の広さからすると約18台の駐車場が作れるそうです。
しかし、駅から遠いこと(徒歩15分)、駅も各停しか止まらないこと、住宅街でお店などもほとんどない場所であること、などからここに駐車場を作っても満車にはならないと言われました。
もし駐車場にした場合、周辺の相場から契約料は1台あたり5000円ぐらい、18台満車だったら月9万円の計算です。
駐車場にするには家の解体(1坪あたり約4万)と整備費がかかり、おそらく500~600万ぐらい。
満車にならなかったら10年たっても資金が回収できない計算です。
活用方法3:民泊を運営する
部屋を人に貸すという部分では活用方法1の賃貸と同じです。
民泊を運営するにはやはり改修が必要です。
その他、営業許可を取る必要があったり、施設管理者を1人常駐させるなど調べるとそんな簡単ではないことがわかりました。
詳しくは以下の記事をよろしければご覧下さい。
民泊については、民泊をビジネスとして行っている企業に買い取ってもらうという手段もあると思います。
活用方法4:売却
話を聞いて一番簡単で可能性がありそうな方法が売却でした。
家の解体も一括でお願いして土地を売ることになります。
ただ敷地面積が約120坪あると個人で買取りを希望する人は少なく、建売住宅の業者などに買ってもらうのが得策だろうということでした。
売却以外は初期費用が必要
奈良という土地柄、近隣には神社仏閣などの観光スポットも多いため、最近までは民泊をやりたいと考えていました。
しかしそれも人を雇わないと遠方では無理という結論から断念。
他にも古民家のシェアハウスなどもアイデアとしてはありましたが、改修費用が大きなネックとなってしまい諦めざるを得ない結果に。
空き家の活用法はこんな感じです。
ある程度お金がないと売却しか方法がないという厳しい現実。
民泊やりたかったな。