犬が耳をかゆがる、耳垢が多めでちょっと臭い、赤いただれ(炎症)があったら、マラセチアというカビが原因かも【体験談】
- 犬が耳をかゆがる
- 耳垢が多め
- ちょっと臭い
- 赤いただれがある
これらの症状は飼い犬(9歳・ミニダックス・オス)に最近見られた症状です。
診断の初見では「外耳炎の可能性」でしたが、検査の結果「マラセチア皮膚炎」というカビの一種が原因でした。
今回はマラセチアの症状と原因・治し方(薬)についてお伝えしたいと思います。
マラセチア皮膚炎の症状
マラセチア皮膚炎の症状は耳をかゆがったり、黒っぽい耳垢がたまったり、少しつんとした臭いがしたりします。
飼い犬は健康診断で耳のチェックをした際、「片耳が少し赤くただれている(炎症)ので検査しましょう」と言われました。
獣医師からは「最近耳をかゆがったりしませんか?」と聞かれ、質問を受けてそういえば後ろ足で耳をかいたり、床にこすりつけたりしていたことに気付きました。
犬は耳がかゆい時、頭を振ることもあるそうです。
マラセチアは人や犬に常在するカビの一種
マラセチアはカビの一種でもともと人や犬の皮膚に常在する真菌です。
マラセチアが増殖することで痒みを感じたり皮膚に炎症を起こしたりするのですが、飼い犬の場合は顕微鏡検査で調べたところ片耳に1個のマラセチアが確認されただけでした。
つまり軽症、それでも痒みや炎症はあるということです。
原因は湿気と免疫力の低下
原因ですがたれ耳であるゆえの湿気と体調不良(免疫力の低下)と関連しているそうです。
ダックスなので耳が垂れているため常に耳の中はしっとり。そこに耳垢がたまると菌の増殖にはもってこいの状態です。
また体の調子がイマイチ、免疫力が低下している時にも起こりやすい皮膚炎と言われています。
また甲状腺機能低下症やアレルギーで皮膚の状態が悪化した(皮膚が荒れる)場合にもマラセチアが増殖することもあるようです。
マラセチア皮膚炎の治し方
治療法は点耳薬です。両耳に薬を入れて耳のつけ根あたりを10秒ほどもみます。
飼い犬(体重4キロ)が処方された薬は「動物用ウェルメイトL3」5ml(MeijiSeikaファルマ)で、1日に2回(1回1滴)です。
マラセチアが確認されたのは片耳ですが、もう片方の耳も耳垢がたまっていておそらく同じように赤くただれてくる可能性が高いため、両耳に入れてくださいとのことでした。
尚、鼓膜にこの薬がついてもOKで、鼓膜が破れる心配はないそうです。
再発・予防には耳をこまめに掃除
予防法としてはカビの餌となる耳垢をためない。耳掃除でこまめに垢を拭きとってあげることが大切です。キレイな状態を保つがポイントですね。
あと湿気もカビの繁殖条件となるので、とくに梅雨の時期などは注意です。わが家では時々垂れた耳をめくって乾燥してます。
感染の心配はなし
飼い犬は投薬中で完治はしていません。まずは1週間点耳薬で様子をみて再診を予定しています。
ちなみに耳のマラセチアは他の犬や人にうつる(感染)ことはありません。
放置するとカビが増殖するだけなので、かゆがる行動をしたら早めに受診をおススメします。