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【14歳・犬・ミニダックス】メラノーマに対する抗がん剤治療を終了

2021年4月に上顎のメラノーマ(悪性黒色腫)と診断された飼い犬(14歳・ミニダックス・オス)

5月に手術を行い、患部のがん細胞は取り除くことができました。

幸いにもマージン(腫瘍周りの余分に切除した部分)にもがん細胞は認められなかったため、手術後は無治療+経過観察という選択肢もあったのですが、がん細胞の分裂度が高かったため、顕微鏡で見えないレベルのがん細胞が肺などに侵入して転移するのを防ぐため、補助的治療として抗がん剤治療を行うことになりました。

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抗がん剤治療は4回

飼い犬は初期の慢性腎不全でもあるため、抗がん剤治療によって腎不全を悪化させるリスクがあります。

そのため抗がん剤治療(カルボプラチン)は3週間おきの4回で終了しました(当初、全身の状態がよければ6回も検討されていましたが、SDMAの数値がじわじわと上昇してきたため4回で終了)

4回未満で終了すると抗がん剤治療の効果は薄れるそうですが、4回行えば効果は期待できるとのこと。

無事に4回終えることができてホッとしています。

抗がん剤治療の副作用

治療前に心配していた副作用。

飼い犬の場合は楽な方だったと思います。

4回のうち1回目と2回目がけっこうきつかったのですが、3回目と4回目は段々と楽になってきました。

1回目と2回目では投与翌日から食欲不振(ドッグフードは拒否するも野菜などは食べる)、口から泡をぶくぶく、1週間後からは軟便と少し下痢(最初は普通のうんちがでるが何度か出していくと緩くなる)といった症状がありました。

軟便は2回目の方がひどくて下痢止めを1週間追加で処方してもらいました。

3回目と4回目では食欲不振は治まり、ごはんをモリモリ食べていました。ただ軟便だけは断続的に続いていました。

最近の治療では副作用をなるべく出ないようにすることに重きを置いているようで、吐き気止めと整腸剤は症状が出る前から処方されて飲んでいました。

そのおかげもあって吐くことはありませんでした。

その他、毛が抜けたりすることもありませんでした。

抗がん剤投与から2週間ぐらいたつと毎回好中血球が減少するので熱が出ることがあるそうですが、抗生剤を処方してもらっていたので熱がでることはありませんでした。

抗がん剤治療中は毎日2回体温を測っていましたが、おしりに体温計を入れるのを嫌がりそれがちょっと大変でした。

ですが「熱が上がったらすぐに病院に来てくださいね。対処が遅れると命取りになるから」と言われるぐらい発熱を警戒していたので出なくて本当によかったです。

抗がん剤治療にかかった費用

抗がん剤治療にかかった費用は毎週の血液検査代を含めると約25万円です。

ペット保険適用です。

今後について

抗がん剤治療を終えたので今後は無治療で経過観察となる予定です。

手術+抗がん剤治療後の飼い犬はとても元気です。

術前は腫瘍に痛みがあったのかあまり吠えなくなっていましたが、今はよく吠えます。

抗がん剤治療の影響でSDMAの数値が上がってしまったので今後は腎臓のケアをしっかりと行っていこうと思っています。

【犬(ミニダックス)】抗がん剤治療で腎臓のSDMA数値が上昇