2022/04/150 Shares

メラノーマ(悪性黒色腫)と約11ヶ月闘いましたが、飼い犬が亡くなりました

2021年3月、メラノーマを発症した飼い犬(14歳のミニチュアダックス・オス)が約11ヶ月の闘病生活の末、亡くなりました。

闘病生活がどんな感じだったかを記憶が鮮明のうちに書いておこうと思います。

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口腔内メラノーマ11ヶ月の闘病生活

メラノーマ発覚までの経緯は以前記事にしていますのでよろしければこちらをご覧ください。

飼い犬が口のメラノーマ(悪性黒色腫)に|闘病ブログ

時系列で闘病生活を振り返るとこんな感じです。

2021年 4月 

歯周病治療のために抜歯手術を行う前日、上顎の歯肉部分に黒っぽい腫れを確認
抜歯とあわせて病理検査のために腫瘤を切除してもらう
病理検査の結果、悪性黒色腫(メラノーマ)であることが判明
日本小動物医療センター(東所沢)を紹介してもらう
地元で鍼灸治療開始

    5月 

日本小動物医療センターにて初診、CTを含む全身検査の結果、他臓器およびリンパ節への転移は認められず
手術。病理検査の結果、がん細胞は取り除けたものの悪性度が高いタイプのため、抗がん剤を開始
食道チューブをつけてもらい、チューブからごはんをあげる
この頃から断続的にくしゃみが始まる

    6月~9月 

抗がん剤治療(3週間ごとに1回、計4回)、当初6回の予定だったが、腎臓の数値が上昇していたため4回で終了

※メラノーマ発症前より腎不全があったため抗がん剤も量を調整してもらう
※抗がん剤の副作用は軟便

手術後に口鼻漏(こうびろう)がわかり、整復手術を行う
   
   10月~12月 

月1で経過観察(肺への転移は認められず)

2022年 1月 

5月から断続的に続いていたくしゃみがひどくなり、鼻血がでる
抗生物質や消炎剤を服用するも鼻血の量が増えていく

    2月 

日本小動物医療センターにてメラノーマの再発を確認、腫瘍は鼻腔内を占拠
放射線治療を開始
ホモトキシコロジー、漢方、オゾンガス治療開始
    
    3月 

3回の放射線治療の結果、鼻腔内や上顎の腫瘍はかなり縮小したものの、食欲不振、体重減少で徐々に衰弱
亡くなる数日前には寝たきりとなり4回目の放射線治療は行わず。
亡くなる2日前のCT検査では肝臓や脾臓に腫瘍が見つかり、近い将来多臓器不全がおこると告げられる
亡くなる前日よりおしっこの出が悪くなり、導尿カテーテルでも採れる量が減っていった
亡くなる当日、床ずれ防止のため体勢を変えようと抱きかかえたときに急変、その6時間後に自宅にて息を引き取る

最期は救命措置や延命措置を行わず、自宅で家族で看取りました。
亡くなるまでの数週間はあっという間に体調が悪くなり私も気持ちがついていきませんでした。

再発した時も速いスピードで腫瘍が大きくなりメラノーマは本当に悪性度が高く怖い病気であることを思い知らされました。

山口大学では犬のメラノーマに対する臨床試験(治験)が始まっています。
私も治験を検討し問い合わせもしましたが、進行がはやすぎて結局間に合いませんでした。

一日も早く治療薬が開発されメラノーマが治る病気になってくれることを心より願っています。