2017/04/01
子供の鼠径ヘルニアが再発!症状も手術前と同じ鼠径部と陰嚢の腫れ、原因は糸が緩んだからみたい
5歳半の息子は1ヶ月前に鼠径ヘルニア(脱腸)の手術をしました。手術は成功し、予定通り入院3日目に退院。
ところが手術から6日目の夜、入浴中に息子の鼠径部と陰嚢がまた膨らんでいることを発見したのです。
「???、再発??」
鼠径部と陰嚢は手術前と変わらないぐらい腫れていました。まだ術後1週間しか経っていなかったので手術の影響かと思い、少し様子を見ることに。
ところが傷口の腫れがひいても鼠径部と陰嚢は以前と変わらないままでした。
その後、術後2回目の外来で鼠径ヘルニアの再発と診断され、急は要さないものの再手術が必要と言われます。
今回は幼児鼠径ヘルニア(脱腸)の症状と再発の原因、今後の予定などを書いていこうと思います。
鼠径ヘルニア、5歳で初めて症状確認
わが家の息子は5歳2ヶ月の時に初めて鼠径ヘルニアの症状を確認しました。
お風呂で子供の体を洗っていると「あれ?アソコが腫れてる」と気付きます。竿の部分ではなく右袋の部分。しかも膨らみは左右で全然違います。
袋の部分(陰嚢)を押してみると柔らかくてぐにゃぐにゃした感触。精巣は球体でつるっとしていますが、それとはまた別のものが入っている感じです。
袋とあわせて鼠径部(太ももの付け根)にも膨らみが。息子に「ここ腫れてるみたいだけど痛い?」と聞いてみると「痛くない」との回答。
痛みはこれまで一度もありません。
かかりつけの小児科医の診察、精索水腫の疑い
腫れはお風呂に入っているときがいつもピークとなり、起床時などはそれほど腫れていません。ただ、左右のサイズを比べると朝でも若干違います。
かかりつけの小児科医に相談し、最初の診断では精索水腫ではないかという結論でした。
その後、2週間ごとの経過観察となり、精索水腫もしくは鼠径ヘルニアのどちらかという診断に変わっていきます。
かかりつけ医は手術は不要、自然治癒で治せるレベルと判断したのですが、いつ治るか不明なままいつまでもこの腫れを見るのは耐えがたい気持ちが私に強く、かかりつけ医の他に2人の小児科医にセカンドオピニオンとして診てもらいました。
その結果、他の2人は「鼠径ヘルニア」と判定。鼠径ヘルニアの場合は穴から腸が飛び出してくる病気で、一番怖いのはヘルニア嵌頓(かんとん)という出てきた腸が元に戻らない状態になった時です。
最悪の場合は腸が腐ってくることがあり、緊急手術ということになります。
「ヘルニアかんとんになるリスクを回避するためには早めに手術した方がいい」これがセカンドオピニオンで聞いた診断結果でした。
大学病院受診で鼠径ヘルニア確定
再度、かかりつけ医に相談し、手術を希望することを話し、麻酔科医のいる大学病院を紹介してもらうことに。
そこでの診察でもやはり鼠径ヘルニアとの診断。その日に手術の説明、日程決め、血液検査などを終え、1ヶ月後に入院、手術となりました。
手術や入院の詳細については改めて書こうと思っていますが、簡単にいうと腹腔鏡で腸が飛び出す穴を糸で縛る術式でした。
幼児のヘルニア再発はよくあること
手術も成功し、術後の回復も良好。退院も予定どおりでした。
が、、、術後6日目に再発。。
術後初めての外来の時には気付かず、1ヶ月後の再診で「再発」と確定します。
執刀医の先生曰く、幼児の再発はよくあるらしく、腹腔鏡で手術した子供の約1%が再発するのだそうです。
その1%に入ってしまったという。。。
再発の原因はおそらく糸が緩んでしまったのではないかという曖昧な回答でした。
ヘルニア再手術は腹腔鏡か開腹の2択
執刀医の先生は、再発の場合、やはり前回同様早めの手術を勧めるとのことでした。理由はヘルニアかんとんのリスクを避けるため。
次の手術は腹腔鏡もしくは開腹(2㎝ほど切る)のどちらか選択できるとのことでした。
腹腔鏡の場合は再発率は前回と変わりませんが、開腹の場合は0.1%に下がるそうです。再発率は開腹の方が低くなりますが、デメリットとしては2㎝ほどの傷が残ること。
どちらを選択するかはまだ決めかねています。
臍ヘルニアも同時に行い、傷痕が2つ
息子は鼠径ヘルニアとあわせて臍ヘルニア(でべそ)の手術もあわせて行いました。
前回の手術で傷痕が2ヶ所あり、まだ術後1ヶ月半しか経っていないので傷痕も薄くなっていません。
それもあってか、これ以上傷を増やしたくない気持ちもある一方で、何度も再発して手術するのは勘弁という気持ちが交錯しています。
術式については少し考えようと思っています。
【追記】術後半年の「その後」を記事にしました。