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子供の鼠径ヘルニアは自然に治ることもあるらしい、腹腔鏡手術が失敗に終わりしばらくは様子を見ることに【体験談】

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子供の鼠径ヘルニアは自然に治ることもあると、先日かかりつけの医師から聞きました。

今回は息子(幼児)の鼠径ヘルニア再発から再手術ではなく経過観察に至った経緯、術後の様子(症状)についてお伝えしたいと思います。

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半年前の手術が失敗、次の行動に悩む日々

5歳の息子が半年前に鼠径ヘルニア(脱腸)の腹腔鏡手術(入院期間:2泊3日)をしました。

ところが術後6日目に症状が再発。糸が緩んだことにより穴がふさがっていないことが判明し手術は結局失敗に終わりました。

再発後の再診・執刀医の説明、今後の治療方針については以前の記事でご紹介しています。

子供の鼠径ヘルニアが再発!症状も手術前と同じ鼠径部と陰嚢の腫れ、原因は糸が緩んだからみたい

再手術を勧められてからしばらくは次の行動を決断をすることができませんでした。

理由は「再手術のリスク」「再発への不安」「執刀医への不安」です。

  • 半年も経たない短い間隔で二度目の手術へ踏み切ってもいいのだろうか?
  • 再手術を行っても再発のリスクはゼロではない
  • 同じ医師に執刀をお願いしてもいいのだろうか?

これらの心配が頭の中をぐるぐるよぎり、時間だけが過ぎていきました。

かかりつけ医に相談、予想外の展開

夫婦でどうすべきかいろいろと考えても納得のいく結論は出ることはありませんでした。

そこで紹介状を書いてもらったかかりつけ医にセカンドオピニオンとして相談することに。

すると想定外の回答が。

「ここに新しい医師が来ますのでその先生に相談してみては?」

「新しい先生??」

かかりつけ医が交代することになり、その先生は都内の大きな病院で小児外科を専門としていて現在も鼠径ヘルニアなど幼児の手術を行っている方でした。

私としてはこれまでのかかりつけ医に今の状況を話して別の大学病院で診てもらうべきか意見を聞こうと思っていたところだったので、別の小児外科の医師に診てもらえるとは願ってもないチャンスでした。

1ヶ月後、新しいかかりつけ医に診てもらいます。

再手術による癒着の方がリスク大

再診では触診と超音波検査(エコー)を行いました。

息子の場合、入浴時に症状がひどくなる(鼠径部と陰嚢が膨らむ)場合が多く、診察の時は左右のサイズ差も大きくなく明らかに腫れている感じではありませんでした。

エコーの画像から穴とその穴から腸もしくは他臓器が飛び出していることを確認します。

医師の所見は以下の通りでした。

  • 穴が開いているのはたしか
  • 穴から飛び出しているものは何かは不明
  • 鼠径ヘルニアor陰嚢水腫かも現時点では不明
  • 症状は比較的軽い

以上から再手術は急を要するものではなく、息子のケースだと痛みなどの症状がないため短いスパンで再手術を行うと「術後の癒着」の方がリスクが高いという判断に。

お腹の細胞が落ち着いてから再手術を検討しても全然遅くはないとのこと。

ただその間に腸が飛び出したまま戻らない状態「ヘルニアかんとん」になる可能性はゼロではありません。

幼児の場合自然完治もあるらしい

小児外科の医師が近所のかかりつけ医となったことで、しばらく経過観察という結論に至りました。

痛みが出たらすぐに連絡し、何も問題なければ数ヶ月後に再度診察をしてもらう予定です。

この診察で胸につかえていたものが取れてスッキリしました。

セカンドオピニオンは最初に執刀してもらった医師に対し不義理な行為にあたるのではと内心思っていましたが、癒着のリスクという新たな見方を知ることができたのも別の先生に診てもらったからこそだと実感しました。

さらに幼児の場合、身体の成長に伴い鼠径ヘルニアが自然に治ることもあると聞きました。

医師は息子の場合軽症なのでそれを待つ余裕があるのではないかとも話してくれました。

根治するにはいずれは再入院・再手術になるかもしれませんが、モヤモヤした気持ちが解消できたことはよかったと思っています。

その後の様子についてはまた改めて。