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犬が水をたくさん飲む、おしっこの回数(量)が多い、これって何かの病気?原因はまたストレスだった。

  • 犬が水をたくさん飲む
  • ガブガブ飲んでまたガブガブ
  • おしっこの回数が多くなった
  • そして時々むせる…

これらは最近わが家の飼い犬(9歳、オス、ミニダックス)に見られた症状です。
少し前から気になっていたので病院で診察。念のため血液検査と尿検査をすることに。

結果、大きな病気や異変は見つからず、
「偽心因性多喝」いわゆるストレスによる「多飲多尿」が疑わしいという所見でした。

またストレス…(涙)

・犬が水をたくさん飲むようになった
・おしっこ(尿)の回数や量が増えた

犬の多飲多尿は病気の初期症状ということもあるそうです。

今回は症状から考えられる病気「偽心因性多喝」との判断に至った経緯検査にかかった時間費用についてお話しようと思います。

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9歳のレオ。水はガブガブ、おしっこジャージャー

レオ@9歳

わが家の愛犬レオ、5月で9歳になりました。人間でいうと52歳。なかなかいいお年です。毎年健康診断を受けていて半年前の結果は異常なし。

「最近、お水の減りが早くなったな~」と感じ始めたのは1、2ヶ月前のことです。

ガブガブ飲んでまたガブガブ。1度に飲む量がガブガブぐらいだったのが、ガブガブガブ、ときにはガブガブガブガブ…。結構飲んでるなーという印象。

そして小型犬なのにワイドのおしっこシートを1日2、3枚交換するほどおしっこをするんです。1度に大量にするときもあればちょこっとの時も。

最近では明け方におしっこをしにいくことがあります。尿意で目が覚めおしっこしてまた寝るみたいな。おじいちゃんみたいです。

ちなみにおしっこの色はやや濃い目の黄色です。

食欲や便は正常でしたが、用が済んだらすぐ寝る(横になる)ことが多くなったので、どこか具合でも悪いのでは?と思うように。

飲水量とおしっこの回数(量)をチェック、検査へ

動物病院の診察室

今回の症状では2回病院に行きました。1回目はまず相談。気になる症状を伝え検査すべきかどうかを医師に伺いました。

すると検査をしてみないと病気かどうかは確定できないとのこと。先生曰く、レオの体重は3.75kgなので1日に350ml以上水を飲んでいるようなら飲み過ぎ。

体重1kgにつき1日100ml以上の水を飲んでいる場合多飲症と言うそうです。(おしっこは体重1kgにつき50ml以上を多尿症と呼ぶ)

まずは1日の飲水量とおしっこの回数(量)を調べてみてくださいとアドバイスをもらいました。

計測2週間。1日の飲水量は350mlを超えない時もあれば、400以上飲むときも。尿の回数も1日平均7~8回でした。

気にしてても何も解決しないのでこの計測結果を伝え検査をお願いすることに。

2回目の受診は食事(朝食)を与えずに病院に行ったので、血液検査尿検査を行いました。(血液検査を行う場合は食事抜きが条件)

結果は異常なし。原因は暑さとストレスか?

検査結果

検査の時間は約20分ほどですが結果が出るまでに約1時間かかります。2つの検査結果は「何も異常なし」でした。

以前、前立腺が肥大したことがあったためその経過も見るために超音波検査も行いましたが、そちらも異常なし。

多飲多尿で考えられる病気を一つ一つ消去法で取り除いていくと考えられるのは「偽心因性多喝」「季節的な多喝」

平たく言えば、ストレスと暑さからよく水を飲むということみたいです。

※血液検査でクレアチニンとコレステロールの数値が低いと出ましたが、低くて問題になるこはあまりないそうです。
※また尿検査ではたんぱく(pro)とビリルビン(Bil)に+(陽性)が出ましたが、犬にはよくあることのようです。

多飲多尿で考えられる病気とレオが該当しなかった理由

犬/血液検査の結果

犬がたくさん水を飲む、おしっこの回数が多い場合、一般的に次のような病気が考えられます。

【多飲多尿で疑われる病気】

1.子宮蓄膿症
2.糖尿病
3.慢性腎不全
4.初期の急性腎不全
5.腎盂腎炎
6.高カルシウム血症
7.肝不全
8.甲状腺機能亢進症
9.副腎皮質機能亢進症
10.副腎皮質機能低下症(アジソン病)
11.尿崩症
12.偽心因性多渇
13.薬物投与

ではこれらの病気がなぜレオにあてはまらなかったのか?医師からの説明は次の通りでした。

【上記の病気が当てはまらない理由】

1.はメスの病気であり、オスだから
2.は血液と尿検査の数値に問題ない
3.はクレアチニンという数値が低い&尿の比重(USG)も正常
4.は見た目もぐったりした症状があるが、レオは元気
5.は炎症反応も見られない
6.は数値に問題ない
7.は数値に問題ない
8.は別途血液検査が必要だが他の症状(息づかいが荒いなど)がない
9.は別途血液検査が必要だが他の症状(腹部膨満、しつこくねだるなど)がない
10.は別途血液検査が必要だが考えにくい
11.はおしっこの量が超大量などの症状が出ていない
12.はこれが一番疑わしい
13.はフィラリア予防薬しか飲んでいない

検査費用は約3500円、気になったら早めの受診を!

結局のところ、いろいろ調べたけど何かの病気の初期症状とかではなくストレスを感じて頻繁に水を飲んでしまい、たくさん飲むから当然おしっこも出るのでしょう。という見解でした。

また今の季節(初夏)は湿度と暑さで飲水量も増える時期なのだとか。

問題なくほっと一安心でしたが、「ストレスが原因」というのが「またか…」という感想。レオは屋外の音に敏感で窓を開けると下痢や血便をするぐらいストレスを感じてしまうのです。

犬が下痢に!ゼリー状の血便が出るも食欲あり…原因はストレスだった。

多飲を治すためにはストレスを取り除いてあげることが一番で、出来るだけそばにいてあげたり犬が安心できる場所を作ってくださいとのことでした。今年の夏も窓を開けられそうにありません(泣)

今回の検査でかかった費用は診察料1000円、血液検査(全身)9000円、尿検査1500円で計11150円ですが、アニコム損保のペット保険適用で自己負担は3割。約3500円を支払いました。

保険が適用されなければ検査だけでも出費がかさみますが、全身の状態をみる健康診断にもなるので、「あれ?」と気になるようなら早めの受診をおススメします。

また受診の際は1日の飲水量とおしっこの回数(量)を調べておくといいかもしれません。