2016/06/16
犬の軟便と下痢が続いたらすぐ病院へ!検査内容と治療法をご紹介します
- 犬の便がゆるい(軟便)
- 下痢が続く
- ゼリー状の粘液が出る(血が混じる)
- おならが臭い
- おなががぎゅるぎゅる(ゴロゴロ)鳴る
- でも元気、食欲あり
ワンちゃんにこんな症状が見られたら、ストレスなどで悪玉菌が増加し腸内細菌のバランスが崩れているのかもしれません。
実はコレ、わが家の飼い犬に見られた症状でもあります。
今回は飼い犬の軟便と下痢の原因、ゼリー状の粘液はどうして出たのか?検査内容と診断結果、治療法についてご紹介したいと思います。
7ヶ月前、大腸性の下痢に。それ以降も軟便が続く…
以前、わが家の飼い犬レオ(ミニダックス、オス、当時8歳)が下痢を頻発。
その後ゼリー状の血が混じった粘液を出したため、急いで病院へ。すると検査の結果、「ストレスによる大腸性の下痢」であることが判明します。
抗生物質の入った整腸剤を5日間飲み約10日ほどで下痢や血便は治まり症状は落ち着いていましたが、その後も断続的に下痢や軟便を繰り返しなんとなくいつもうんちが緩い(形はあるがすぐつぶせる)状態が続いていました。
とくに下痢の時はゼリー状の粘液(ドロッとした黄色いもの)を出すこともあり、一度だけ粘液に血が混じっていたことも。
そして最近、臭いおならをするようになり軟便や下痢が数日続いたため、再び病院へ。問診の後、便検査を行うことになりました。
便検査の結果、悪玉菌の増殖がわかる
便検査は受診したその日に受けることが可能で、肛門に棒状の検査キットを挿入し便を少し採取します。顕微鏡で腸内細菌を見て異常がないか判断しますが、検査時間も10分ほどですぐに結果が出ます。
便検査の結果、レオの場合、悪玉菌の増殖により腸内細菌のバランスが崩れていることがわかりました。(寄生虫などは検出されず)
悪玉菌が増えた原因はストレス
便の中にどんな菌がいるかを調べたところ、動きが激しくスピードが速い菌があちこちに…それが悪玉菌です。
医師によると「悪玉菌」は通常ゼロではなく居てもいい菌なんだそうです。ただ悪玉菌が増殖すると腸内細菌の構成バランスが崩れ、下痢や軟便の原因となってしまうのです。
ではなぜ悪玉菌が増えたのか?
悪玉菌が増える理由は、人間でも突然ゴロゴロとお腹を下すことがあるように何の理由もなく起こることもあれば、慢性的なストレスが原因となることがあるそうです。
またこの菌は感染することはないので、悪玉菌が増える理由は大体が「神経性(=ストレス)」と言われており…。
医師「レオちゃんはおそらくストレスで下痢や軟便を繰り返しているものだと思われます」
私「やっぱり…(-_-;)」
下痢や軟便は引越しによる環境の変化
7ヶ月前に初めて知った「ストレスによる下痢」、なぜレオがストレスを感じているかは私にはおおよそ検討がついていました。
引越しです。
この1年で2回引越しをしていて、以前はサイレンなど外の音がよく聞こえる場所でした。レオは元々音に敏感でこの音がストレスだったのです。そして下痢をきっかけに窓を開けないなど静かな環境づくりに努めたところ、しばらくその症状は落ち着いていました。
しかしその数ヶ月後2度目の引越し。新しい場所は前よりも静かな所ですが、環境の変化に再びおなかが不安定な状態に。。
さらにこのところ気温が上昇してきたこともあり窓を開ける機会が増えました。前より静かだから大丈夫だろう…と思っていましたが、窓を開けるとすぐに別の部屋へ逃げてしまいます。
つまり下痢と軟便のサイクルはこんな感じです。
引越し⇒下痢⇒改善⇒時々窓開ける⇒下痢⇒改善⇒引越し⇒下痢…、
医師にも言われました「わかりやすい犬ですね…」って。
臭いおなら、ゼリー状の粘液は放置すると悪化することも…
結局のところ、平均的に便がゆるくなりがちな犬はそういう体質なんだと思って対処していく他ないそうです。
ただ下痢や軟便が続くだけでなく「おならが臭い」「ゼリー状の粘液が出る」「おなかがゴロゴロと音がする」場合は症状が一歩進んだ状態で、このまま放置しておくと血が混じった粘液(粘液は大腸の粘膜がはがれおちている)が出てくる可能性も。
またおなかがギュルギュルと明らかに大きな音がする場合は小腸の異常も考えられるので早めの受診をおススメします。
下痢の時は食事の量を減らす
レオは下痢や軟便が続いても元気で食欲はあります。ただあまりに調子が悪い時はドッグフードの食いつきが悪い時も。(好きな物はよく食べます)
大腸性(ストレス)の下痢の時はごはん(ドッグフード)を食べさせてOKですが、下痢の時は量は減らして便が正常に戻ったら食事の量も元に戻す方がいいそうです。
薬を飲んで数日後には正常便に!
今回も前回の下痢の時と同じく抗生剤を5日間処方してもらい様子を見ることに。薬の効き目はとても良くうんちも正常便に近づいています。
便の検査は簡単で費用も1000円と血液検査などに比べて安価です。また薬代も5日分で500円(体重3.9キロ)でした。
大腸性の下痢は悪化すると注射や入院といった処置が必要となってきます。そうなるとワンちゃんにも負担がかかりますし、経済的にも大きな負担が。。
ワンちゃんの下痢や軟便が続くようであれば、何が原因か?をしっかり調べてもらいましょう。