高齢者がキレる原因は前頭葉と大脳辺緑系のアンバランスにあった。暴走老人にならないための対策とは?
近年、高齢者の検挙率が増えているんだそうです。
あなたの身近にいませんか?「最近怒りっぽくなったな~」って人。
先日久しぶりに会った知人にある変化と違和感を覚えたんです。
「あれ?この人、前はおとなしい性格だったのにやけに怒りっぽい」と。
何かトラブルがあったわけではありませんが、人に対して口調が厳しく険しい表情。周りの空気も一変する感じ。
そんなことがあったんで、テレビで「高齢者がキレる原因とは?」なんて特集があって食い入るように見てしまいました。
高齢者がキレる原因は脳の老化と高齢者を取り巻く環境にあるそうです。
キレる原因:脳の機能低下とアンバランス
脳は40代ぐらいから「前頭葉」という機能が徐々に衰えはじめてきます。
前頭葉は人間の思考や理性を制御する働きをもつ部分で、ここに問題が生じると我慢が必要な時に我慢ができなくなるなど理性的な行動ができずらくなるのです。
一方、怒りなどの感情を生み出す「大脳辺緑系」という部分も同時に衰えた場合は、前頭葉の機能が低下しても喜怒哀楽といった感情自体が生み出されにくくなっているので、キレることも少ないらしいのですが、問題は前頭葉だけが委縮を始めた場合。
大脳辺緑系の機能はそのままで前頭葉だけが衰えた場合は、感情の抑制ができず「キレやすい」=暴走老人となってしまう可能性が高いそうなんです。
キレる原因:シニアを取り巻く環境
高齢者がキレやすいのは、脳の老化以外にもシニアを取り巻く環境にも原因があると言われています。
例えば、年金などの経済的な理由。
今まで一生懸命に働いてきたのに実際に年金生活が始まると経済的な余裕がなくなり「なぜ生活がこんなに苦しいのか?」と社会への不満につながりやすいのだそう。
また定年を迎えると人間関係やコミュニティが希薄になり、孤独感を味わいやすくなることも原因の一つと考えられています。
IT化や情報化が進み、社会が便利になればなるほどスマホや新しいサービスを使いこなせない高齢者が「ちっとも便利ではない」と不満をぶつけることも多くなっています。
キレにくくするための対策は?
なるほどな~とテレビを見ていて納得することも多かったのですが、キレにくくするために自分でできる対策としては「いつもとは違うことをちょっと試してみる」こと。
たとえば、ボランティアや料理を始めるなど日頃やっていないことを新しく始めることで前頭葉が鍛えられるそうですよ。
これは高齢者だけでなくどの年代にも通用する脳トレになりそうですね。