2015/10/140 Shares

LINE依存で自立出来ない子供に?わが子を守る3つの対策

woman

  • 学校の成績が明らかに下がっている
  • 睡眠不足が明確
  • 親子のケンカが絶えない

LINEに夢中のお子さんにこんな様子を感じることありませんか?

家中にスマホを持ち歩き、リビングのソファーで長時間画面とにらめっこ、勉強中もスマホを教科書の上に置き勉強とLINEで行ったり来たり、さらにはトイレにまでスマホを持ち込み、寝る直前までやり取りが続く…。

そんな生活が毎日続き、最近学校の成績が下がってきた、朝なかなか起きれない、イライラしてすぐ喧嘩になる、もしお子さんにこんな症状を感じたら「LINE依存症」を考えた方がいいかもしれません。

ここでは、LINE依存で子供に与える影響とわが子をLINE依存から守る3つの対策をご紹介します。

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LINE依存症ってなに?

あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、ネット依存治療の第一人者である久里浜医療センター院長の樋口進先生によると次のような症状がLINE依存症の特徴なんだそうです。

  • LINEの楽しさが頭から離れない
  • 自分の意思でやめられない
  • スマホを使えないと怒りや無気力になる

ここ最近、小中高生の間でLINEの長時間使用により体の不調を訴える人が増えてきているのだとか。

アナログ人間の私はスマホもLINEも始めたのが遅かったので、自分が使うまでは子供たちがなぜそこまで夢中になるのかわかりませんでした。

でもやってみるとわかりました。既読したらすぐに返さなきゃ!と気持ちが焦っちゃうんですよね。さらにグループトークになると夜中までトークが続き、どこで終わったらいいかわからない。。

SNSが元々あまり好きではなかったので数日でやり取りに疲れてしまいました。これが毎日しかも何時間も続いたらたしかに体が異変をきたしてもおかしくありません。

まだ体に大きな変化が見られなくても、LINEを夜中まで何時間もやっているというお子さんがそばにいたら要注意ですよ。

LINEに依存すると子供が自立出来ない?

車で遊ぶ子供

ではLINEが子供に与える影響って何なのでしょうか?

LINEのサービスを提供するLINE株式会社が2015年に行った調査によると、小学生(高学年)は全体の約37%、中学生は約59%がLINEを利用しているという結果が。その数は年々増え続け、また低年齢化も進んでいるんだそうです。

友達がやっているからやらないと話が合わない、他の子のやり取りが気になる…、友達との関係をよくするために使っている人が多いですよね。

たしかにメールとかよりも便利ですし、常に友達と繋がっていられて、みんなの行動がリアルタイムで把握できるので楽しいのはLINEの大きな利点だと思います。

しかし、あまりに長く使いすぎると自分ではやめられなくなって体に不調を感じるといったデメリットも出てきますが、一番の心配が「心の成長を妨げる」こと。

長年、教育現場に携わる尾木ママこと尾木直樹先生によるとNHKの番組でこう話しています。

小学校高学年から中学生というのは、お父さんやお母さん、先生の言うことを大事とする「他律期」という時期から友達の意見が大事とする「社会律期」に移る時期。いつでも大事な友達と繋がれるLINEはこの「社会律期」という年代にハマりやすい。

しかし、親や先生の権威から離れて自立しようとしているこの時期に本当はひとりになって自分と向き合うことが大切なのに、LINEばかりに時間を費やすと自分と向き合えない。その結果、いつまでも自立出来ないという危機的な状況が生まれてしまう。

10月8日放送 NHK「ホゴシャーズ」

これから先、自らの意思で行動できない自立出来ない大人がたくさん出てきたらそれは日本全体として大変なこと。尾木ママもLINEを全否定しているわけではなく、使い方に注意しましょうとメッセージを送っていました。

LINE依存を防ぐのに大切なのは「親子の時間」

親子の時間

それでは、わが子がLINE依存にならないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?

    子供をLINE依存から守る3つの対策

  • 親子で合意したルールを作る
  • 1日1時間、親子ともにスマホに触らない時間を作る
  • 子供に寄り添い、会話を増やす

1日の使用時間を決めたり、週に1度トラブルに巻き込まれてないか確認する時間を作るなど親子間のルール作りも有効ですが、一番大切なことは「親子の時間」です。

依存するということは他に楽しいことや好きなことが見つからないからそればかりをやってしまうわけで、LINEをすること以外に楽しいことを見つければ、スマホを触らなくても大丈夫になってくるのです。

例えば食事の後、親子で一緒に映画やドラマを観るとか、一緒に料理をする、学校や習い事から帰ってきた際「今日はどうだった?」と親子で会話を楽しむなど何でもいいんです。

休日に子供と一緒にショッピングに出かけるでもOK、「1日1時間でもいいので親子で楽しい時間を過ごす」そうすることで、自然とLINEを気にしなくなっていきます。

そして、ここで重要なのは「親子ともにスマホを触らない時間を作る」ということ。

子供にやめなさいと言いながら、親がスマホのゲームに夢中になっていたら説得力もありません。子供は親のことをよく見ています。

私もよく息子に「ママ、スマホ見るのやめて!」と叱られます(汗)子供はもっと親と遊びたい、自分のことを見てほしい、そう思っています。

子供に寄り添うことがLINE依存脱却への第一歩

ネットやSNSに依存する子供の大半は「家族が嫌い」「親子関係が上手くいってない」という傾向があるそうです。誰かと繋がっていたいという寂しさが依存へと走らせるのかもしれませんね。

なかには共働きやシングルで子供との時間を十分に取れないという家庭事情もあると思います。時間を作るのは毎日ではなくてもいいのです。週に1度でも親子でごはんを食べる。それだけでも充分に気持ちは伝わります。

今までよりもほんの少し子供に寄り添ってあげることがLINE依存からの脱却に繋がっていくことでしょう。私も叱られないよう頑張ります。