2015/10/14
住宅ローン申込時の火災保険の選び方とおススメ特約「個人賠償責任保険」
住宅ローンの本審査を通過すると、融資を受ける金融機関から次に求められるのは火災保険の加入です。多くは提携する保険会社の火災保険の加入を勧められると思います。「ローン団体割引が適用されますから!」といったセールストークで。
でもちょっと待ってください!その保険は本当にあなたにとってベストな火災保険でしょうか?
火災保険と一言でいっても、保険会社によって補償内容も保険料も様々です。そして、勧められたからといってその保険に入る必要(義務)はありません。ローンと火災保険がセットになっていることも稀にありますが、たいていはどこの火災保険を選ぶかは自由です。
そこで今回は、住宅ローン申込時の火災保険の選び方と「これは付けるとお得!」とおススメの特約「個人賠償責任保険」をご紹介したいと思います。
住宅ローンを申込むには火災保険の加入が必須条件?
突然ですが、わが家はこの夏に中古マンションを購入しました(*^ワ^*) 念願のマイホーム購入で浮かれていたのも束の間、次々とやって来る“やるべき”手続き3項目。その3項目とは不動産契約、住宅ローン申込、火災保険の加入です。
不動産契約と住宅ローンの申込でわが家は約1ヶ月半の時間を要しました。1ヶ月半の大半はどの金融機関でローンを組むかをあれこれ悩んでいたのですが、ようやく決まったと思えば、今度は火災保険。少々疲れていたこともあり、金融機関の担当者に思わずこんな言葉を発してしまいました。
「火災保険って本当に必要なんですか?」
「えっ?どうしてそんなこと聞くの?当たり前でしょ」って顔をされましたが、火災保険って任意ではないのか?という疑問が私にはあったんです。
だって生命保険や医療保険などは入りたい人が加入するのが普通ですよね。なので、「不動産を購入して住宅ローンを組んだから次は火災保険に入って下さい」と言われてもピンと来なかったのです。
「弊行の住宅ローンをご利用される際は火災保険の加入は必須条件となっています」
これが回答でした。基本的には住宅ローンを組む際、建物が担保となっているため債権を保全するために火災保険の加入を求めるそうですが、最近では加入を求めない金融機関もあるのだとか。つまり、融資を受ける金融機関によるということですね。
火災保険は複数取扱いのある保険の専門家に相談すべし!
火災保険を加入する理由が明確になったところで、次はどんな保険を選ぶのか?が重要になってきます。冒頭にも書きましたが、借入れをする金融機関に勧められたからといって必ずしもその保険に入ることはありません。
火災保険は基本的に「融資の実行日」もしくは「物件の引渡し日」のどちらか早い日が保険の開始日となり、開始日から遅くても1週間前には手続きを始める必要はあります。もし引渡日まで時間に余裕があるようなら複数の保険会社に相談して、どの会社の保険が一番自分に合っているかを比較した方がいいでしょう。
わが家も提携先の保険会社のほかに数社に見積りを依頼し、比較しました。そうすることで、同じ補償内容でもどこが一番安くて、最適な保険なのかがよく分かります。
といっても何社も連絡を取って見積りを取るのはやはり面倒なことです。「じゃ、どうすればいいんだよ!」ってツッコミを入れられそうですが、そこで便利なのが保険の専門家に一括見積りをお願いすること。
わが家はFPの紹介もあり「タイムズサポート」にお願いをしました。タイムズサポートでは複数の損害保険を取扱っていて相互に比較できる営業マンがいます。餅は餅屋というように保険も専門家に相談することが一番よくわかるかと思います。保険料が節約出来るだけでなく、どんな特約を付けたらいいかなど保険について詳しくなれるのもメリットです。
自転車保険は不要?個人賠償責任保険はおススメ特約No.1!
見積りも依頼して、保険会社をどこにするかも悩みますが、どんな補償内容にするのか?どんな特約を付けたらいいか?も悩みどころです。
なるべく無駄を省きたい、保険料を安くしたいという考えならば、基本の補償内容で特約なども最小限にするパターンになるかと思いますが、今回、わが家が火災保険を検討する上で、「これはお得な特約だ!」と思ったオプションが一つあります。
それは「個人賠償責任保険」です。個人賠償責任保険とは簡単に言うと他人に与えた損害を補償する保険です。
例えば、子供が自転車で人とぶつかり相手にケガをさせたとか、お店に陳列されている商品を子供が壊してしまったなど、日常生活で起こった対人・対物への損害を補償してくれる保険です。(※補償内容は保険会社によって異なります)
一見、火災保険とあまり関係のない保険に見えますが、火災保険の特約(オプション)として付帯することが出来るんです。
この保険がなぜお得か?というと、まずは保険料。年間で約1000~2000円で保険がかけられるんです。さらにこの保険は同居する家族が起こした損害でも補償が受けられるということ。つまり、個々で保険に入らなくても家族で一つの保険に入ってしまえばOKということです。
最近、自転車の事故って増えていますよね。自転車保険という商品をよく耳にしますが、これも火災保険の個人賠償責任保険に入っておけば、家族全員分の保険がこれ一本でまかなわれるということになります。
もし、すでに火災保険に加入済で個人賠償と自転車両方の保険に入っていたら、一方を解約することで保険料の節約にもなりますので、今一度自分の保険内容をチェックするといいでしょう。
10月からは火災保険料が値上げ。将来に備えて賢い保険選びを!
住宅ローンを申込む際、住宅ローンのことで頭が一杯になり、その後の火災保険の検討をおろそかにしまいがちかもしれません。しかし、2015年10月からは火災保険料が改定となり全国で平均約3.5%が値上げされました。さらに制度も変更となり、35年の契約が廃止され最長期間が10年に。
保険料の値上げの背景には、近年の自然災害の増加による保険金額の支払いが増加したことがありますが、将来、自然災害がもっと増えれば保険料がさらに上がることもあるかもしれません。
火災保険は保険会社や契約期間などで比較すると費用面や補償内容で意外と大きな差が出てきます。後からどんな保険に入ってたっけ?保険料が高い!とならないためにも保険のプロに相談し、賢く保険を選びましょう。